マクロスだった。よくわからんがマクロスだったかんじする。

ローラにとっての真の敵は、あとまわし軍団ではなく、人間社会そのものなのだ。したがって、あとまわし軍団との戦闘がぞんざいに描かれてるのも納得なんだ。人間社会の偏見と差別、これほど恐ろしいものはない。被害者の精神的な苦痛はすさまじい。人間は根拠もなく観念的になにかよからぬ事件があればすぐに人魚のせいにする。すべて人魚のせいで事件が起きる。ローラが「おかしな言いがかりもたいがいにしてくれ!」と言うのも理解できる。

船が沈没したのは人魚のせい。新型コロナウイルス蔓延も人魚のせい。あまつさえ、さきごろ横浜でニシキヘビがいなくなったのも人魚のせい。しかし、くだんのニシキヘビが天井裏で見つかったのは人間様のおかげなんだよと。そんなかんじにおかしな噂が広がっていく。人魚だけに尾ひれを付けてさ。さしものローラもこれには困りましたね。したがって、いまいちばんにやるべきは、あとまわし軍団は後回しにして、いかにして人間社会を、とりあえず学校の連中を篭絡していくかでありまして、そのための切り札がほかでもないローラ様の美声による歌なのだと、そんな話だったね今回は。

ヤックデカルチャー。半魚人とのファーストコンタクトは歌を通じて無事なされた。しこうして、学校のみんなさんはカルチャー・ショックを受け、ローラの歌に首ったけ。やりました。ローラのたくらみは大成功した。これでとりあえず人魚が学校内のスケープゴートから脱出する布石は打てたんだな今回。よかった、よかった。

成田良美先生ありがとう!