ローラのメイン回だった。ローラの憂鬱が描かれていた。

人魚の苦悩というか。いや、まわりがみんな人魚なら、ローラだってなんともないのでしょうけれど。ようするに、自分ひとりだけが周囲とは違っていることに対する不満といいますか。そうですね、ローラはいつもみんなといっしょにはいるけれど、みんなと同じ中学校に通う中学生というわけでもなく、それから人魚だから足がないからみんなといっしょに歩いてお散歩したりショッピングしたりもできない。それどころか、そもそも人魚の姿では人間の世界ではどうどうと外には出られない。いつもこそこそして人目をうかがって行動してなくてはならない。べつに悪いことしてるわけでもないのだけれど、なんとなくそんなかんじで。仲間というよりは、特別扱いの存在なんだ。

それはローラもわかってはいる。しかし、頭でわかっているのと、じっさい心にいだく感情は違うもの。みんなといっしょに同じことして楽しみたい、そんな自然とおしよせてくる欲求を倫理観や道徳観といった心の防波堤で完全におさえこむのはしょせん無理なのだ。ローラがどんなに強がっていても、人間は、いや人魚も、そんなに心は強くできていない。

さいご夏海がローラにこんどはいっしょにと声をかけたのが、やすっぽい同情からでなく、本心からローラといっしょに楽しみたいという気持ちからだったと信じたい。ローラのうなずきに期待を裏切らない夏海のヤル気とやさしさを見せてほしい。

本当の居場所がないことへの不安は、新しい環境へ自分ひとりがほおりこまれたときによく感じることがありそう。居場所がないのなら居場所を求めてどこかへ行けばよいのだが、今のローラの場合は逃げることもできない。いまいるこの場所で生きて、戦っていくしかない。今後いかにしてローラは自分自身のあり方をみとめていくのでしょうか。人間になりたいとか、プリキュアになりたいとか、そういう方向にいくのか。あるいは人魚は人魚のままで、人魚であることを誇りにして、そのうえで自分自身の役割というか存在意義を見出していくのでしょうか。なにかそのあたりに人魚のローラの心の成長が描かれるのであれば楽しみです。