自分は、いまここにいる自分しかいない。本当の自分がどこかほかの場所にいるなんてのは幻想だ。いまをしゃにむに生きる、ただそれだけのことなのだ。「端的只今の一念より外はこれなく候。一念一念と重ねて一生なり。ここに覚え付き候へば、外に忙しき事もなく、求むることもなし。この一念を守って暮すまでなり。」自分をごまかし、理屈ならべて、ダメだ、できない、と、ほざく。そんなのぜんぶ嘘だ。やらないのは、やる気がないだけなのだ。失敗を恐れて、世間の評価を気にしてる。「一事を必ず成さんと思はば、他のことの破るるをも傷むべからず、人の嘲りをも恥づべからず。」なにもしなければぜったい失敗しない、たしかにそうだけれど、そのかわり得られる果実は何もない。

しかし、だからといって、とりあえずなんでもやってみればいいというわけでもないのだろう。やはり入念な準備というか、いろいろ試してみて、作戦をねって、7割ガタいけるだろうというぐらいの気持ちになってないとなかなか難しそうだ。かつて練習でいちども成功したことがないプリズムライブを本番でやって失敗して恥をかいた人もいた。しかし、その人はそれで終わりになったわけでもなく、そのあと仲間に救われ、仲間に導かれ、素直になって、本当の自分、がむしゃらにプリズムショーを続けることを決意して、さいごはプリズムライブも成功するようになりました。めでたし、めでたし。そんな物語も過去にあったように記憶しています。今回の女優さんの場合はたまたまうまくいったようでしたが、かりに今回いまひとつの結果に終わってたとしても、それはそれで失敗もまた糧として明日への成長へとつなげていかれるよというかんじに話がしめくくられたことでしょうよ。

だれかが自分を変えてくれるのではない。たしかに運命や因縁はあるけれど、そうして出会いは大切だけれど、それはキッカケでしかない。薫染してくれる人たちと出会えるのは幸運だけれど、それでも自分自身で変わろうとしなければなにごとも変わらない、変われない。畢竟、自分から一歩踏みださなければ、踏み出す勇気を、失敗を恐れない精神力を、と、そんな話でした。けだし話の展開からして女優さんが5人目のプリキュアになってもオカシクなかった。キュアサマー以外はみんな自分を変える勇気を持って一歩を踏みだしてプリキュアになったわけだし。今回だけ空振りだったのは、うむ、これは、そう、プリキュアになろうがなるまいが一歩踏み出す勇気を持って生きろというメッセージだったのだろう。違う?