幸せって、なんだろう?

幸せは長くは続かない、ならば幸せなど求めないほうがいいとミラージュ様。
けれども人は幸せを、女は愛を、求めずにはいられない。
ミラージュ様は世界を不幸にするとうそぶくも、それでも自分の本当の気持ちには嘘はつけなかったようだ。
好きという気持ちはどんなに押し沈めていても、ふいに浮かびあがってきてしまうものなのだ。
ミラージュ様がどんなにブルーへの本当のおもいを隠そうとしても、隠しきれないのだと。
キュアラブリーがミラージュ様に「あたしもブルーが好き…」と伝えたときのミラージュ様の鬼の形相が物語っていた。

好きだけど許せない、いや、好きだからこそ許せない、そんな女心だったのでしょうかミラージュ様。
ミラージュ様は、ブルーのことは、できれば嫌いになりたい、でも好きで好きでしょうがない、だから困らせてやりたいと、そんな感じだったのでしょうか。
そんなふうにミラージュ様がブルーに対してひとりで葛藤しているところに、あろうことか別の女が、キュアラブリーが堂々と横恋慕を宣言してきたのだから、ミラージュ様も心おだやかでなかったのでしょう。
だがこれもキュアラブリーの作戦というか、ミラージュ様の本心をさらけださせるためのことだったようで。
キュアラブリーが神様を好いてるのは事実としても、キュアラブリーはミラージュ様と神様にはもとのさやにもどってほしいとねがっていたようで、つまりは、はなからキュアラブリーはいさぎよく身をひくつもりでいたと。

いちど手に入れた幸せを失うのは、たしかにつらい。
けれども、だからといって幸せそのものを否定するのはどうかとキュアラブリー。
幸せを失っても、幸せだったという事実は失われず、そこから得られて今日まで続く有益なことがらもあるはずだと。
なにもしなければ、なにも失敗しないかわりに、なにも得ることもないだろうと。
失敗と成功を繰り返して人は成長していけるわけで。
ときに失敗による、悲しみ、苦しみ、迷い、痛み、それらに打ちのめされてしまうかもしれない。
けれども、そこであきらめないで、ってことなのでしょう。
やりなおせる。
なんどでも、やりなおせるんだと。
ただ幸せの形は変わってしまうかもしれないけれど、また新たな幸せは手に入れられるものなのだと。
現実はときに残酷だけれども、ときに現実はかぎりなく人を魅了してくれることもあるのだから。あきらめるなと。

人々はみな幸せを求めて行動する。
そして、はじめはうまくいっても、しだいにうまくいかなくなったりもする。
たとえば生活を便利にするために発電所をつくったものの火力発電所だと温暖化ガスの問題が、そこで原子力を活用しようとしたものの深刻な放射能漏れ事故が、と、幸せは長くは続かない。
けれどもそこであきらめないのが人類の強さなのだとおもう。
失敗と不幸を糧に、成功と幸せへと歩んでいけるはずなのだと。

閑話休題。
とりあえずミラージュ様はもういちど愛の力を信じることにして元の姿に戻った、のだけれども、いま何歳なんだ?という疑問はあるね。
これは、こまけぇこたぁ…、なんでしょうかね。
うむ、そういうことにしておこう(ぇー

幻影帝国も滅亡して、めでたし、めでたし、と、いきたいところなんですが、本当の敵がディープミラーだったということで、物語はつづいていくのでした。
こんごは誠司クンがどう頑張って愛乃さんをモノにしていけるかが見どころかと(ぇ