アイちゃんのみならず亜久里ちゃんまでもがニンジン嫌いでした。
アイちゃんのニンジン嫌いをなおすには、まず母親がわりの亜久里ちゃんがニンジン嫌いをなおさねばならぬ。
と、まこぴーは亜久里ちゃんを諭す。
虫歯治療のときに、こっぴどく説教されましたからね、まこぴー。
ブーメランです、ブーメラン。
母親たるもの子供に手本を見せねばならぬ、と説いたのは、ほかでもない亜久里ちゃんその人なのですから。
亜久里ちゃんはぐうのねもでません。
とはいえ現状のままではいつまでたっても好き嫌いはなおりません、ニンジン好きにはなりませんから。
なにかキッカケが必要です。
というわけで、やってきましたニンジン畑。練馬区公式ふれあい農園です。
やっぱ現場が大事ですからね。
いくら講義を受けて、ニンジンの必要性を説かれても、しっくりきませんから。
やはり座学よりも実習を、というわけです。
とくに農学部では農場実習が大切というわけです、たぶん。

けっきょくキュアエースこと円亜久里はニンジン畑で糞尿にまみれながらニンジンとしたしむうちにニンジンが好きになってしまって、ついには食べられるようになったということです。
まあ、たしかに家庭菜園で作った野菜や、自分で料理した野菜などは、食べられたりもするもんです。
不思議ですよね。
同じ食材でも、どこでとれたものか、だれが手をくわえたものか、がわかると、気持ちが変わるという。
芋掘り大会に参加して、自分でとってきた芋は美味しかったりしますし。
梨もぎに行って自分でとった梨の味は格別だったりもします。
うむ。
つまり今回は、体験学習の大切さを伝えたかったのでしょうね、たぶん。

そしてレジーナ様にもニンジンのおいしさが伝わったのか、おめざめになられたようで。
そろそろおなかもすいてきたのでしょうねレジーナ様。
焼き芋でも食べたくなったのでしょうか、季節的に。