お笑いがテーマです。スマイルだけに。

さて今の時代、世の中から笑顔が消えつつあります。なぜでしょうか。その原因は、デフレ経済やら、通貨危機やら、自然災害やら、深刻な人災やら、と、いろいろ考えられていますが。じつは、みなさんの知らないところで、フキゲン帝国という謎の帝国がひそかに人々の笑顔をうばっているというのです。
なぜフキゲン帝国は人々から笑顔をうばおうとするのでしょうか。それは笑顔こそが人類の生きる活力の源だからです。そうですよね、辛気臭い顔をしていてはウマくいくこともウマくいかないものです。人は、どんな困難な状況にあっても、気持ちを前向きに、笑顔でいようとすることが大切ですからね。ふさぎこんでいたら、どんどん悪い方向へ行ってしまいます。
フキゲン帝国はそこにつけこんできます。つまり世界中から笑顔をうばってしまえば、世界征服なんて簡単なのです。生気を失った人の弱さにつけこんでその人を支配するのなんて実に簡単ですから。といった理由で、フキゲン帝国は、全世界の笑顔をうばったのちに、世界を征服しようともくろんでいるのです。

いっぽうで、世界から笑顔が消えることに危機感をいだいたスマイル王国は人間界に妖精をおくりこみます。スマイル王国は人間どもの笑顔を糧に成立しているという、これまた謎の王国なのですが、くわしいことは割愛します。とにかく人間界におくりこまれた妖精には、ひとびとを笑顔にし、なおかつフキゲン帝国の野望を阻止することができるという伝説の戦士・プリキュアをみつけ、育てるという国家レベルの任務が課せられているのでした。

ここは、とある中学校。廃部寸前の、お笑い部。お笑いが大好きな女の子がふたりだけというさみしい部活。ところが妖精はこのふたりに目をつけた。このふたりにはプリキュアの素質があると直感したから。

さあ、こうして、ここからはじまるスマイルプリキュア!という物語。フキゲン帝国との戦いと平行して、廃部寸前だったお笑い部がじょじょに部員をふやし、芸をみがき、わずか一年足らずで全国中学生上方漫才大賞で優勝するというサクセスストーリーまでもが描かれるという意欲作。ほぼ2話に1度、芸人回が用意されていて、お笑いにいきづまりフキゲン帝国との戦いに苦戦するプリキュアに通りすがりのお笑い芸人がさりげなくお笑いのヒントをあたえてくれて、プリキュアを勝利に導くといった展開にも注目。また、はじめはお笑いに対する考え方の違いから衝突ばかりしていた妖精ともじょじょに信頼関係を築いていき、妖精の厳しい指導のもと、お笑いの特訓をつうじて強靭な体力と精神力をつちかっていくというプリキュアたちの成長にも期待。

とまあ、おおまかにいって、こんな感じの設定を予想していたのだが…
どうやら全然ちがうみたいですね、スマイルプリキュアってば…orz