Bパート。自分たちの今後について5人のプリキュアさんたちがそれぞれにそれぞれ内省する展開になるのだけれども、めぐりめぐって最終的には同じ結論にたどり着いて、つまりキャンディさんを助けにいこうと、最後はしごく自然なながれの中で衆議一決した。

どうなんでしょうかね。メルヘンランドを助けても助けなくても我々の住む世界にはさほど影響がないのでしょうかね。だとしたらメンドウにはかかわらないで、メルヘンランドのことはメルヘンランドの連中にまかせて、星空さんたちはとっとと自分たちの世界に帰るのが賢明な判断ではないのでしょうか。もうキャンディさんのことは忘れましょうよ。そうです、キャンディさんなんてのは、はじめっからいなかったのです。夢か幻だったのです。はい。そういうワケですから、私たちには私たちの生活がありますから、と、そうわりきってメルヘンランドを去ればよいのですよ。それってチョット冷たいんじゃないの、と思われるかもしれませんがね。それはお互い様なのですから気にしなくて、だいじょうぶ。なにもそうまでしてメルヘンランドに力を貸してやる義理もないのですから。

しかし、プリキュアさんたちはキャンディさんを助けることにした。彼女らは中学生、まだ擦れてませんね。気持ちが純粋なのです。べつにメルヘンランドのために戦おうとか、そういうことではなくて。あくまでキャンディさん救出が目的で。それはキャンディさんが5人のプリキュアさんたちと深く関わってしまったからでして。いつのまにかプリキュアさんたちはキャンディさんに情が移ってしまっていて。キャンディさんは自分たちの友達だから助けるんだ、と。そう意気込むプリキュアさんたち。若いってスバラシイ。

それにしても、キャンディさんは拉致されたけれども、まだ危害をくわえられるかどうかも分かっていないですよね。無限のメモリーとして利用されちゃうとか、そういった、さしせまった状況ならば、急いで助けにいかなければ、と思ったりするのは理解できるのですが。いかんせん、そんな感じではなかったですからね。そこらへんが緊迫感がイマイチな原因なのかな。