そうか、れいか様のおじいちゃんが総統メビウスだったのか。衝撃の事実。もうね、れいか様が切実に悩みを語ってくれているというのに、メビウス様の声が聞こえてくるだけで、なんでか笑いがこみあげてくるんだな。まったく。

あと、なんか先週に個人的に脳内視聴した内容とは違っていた。そんなの、あたりまえといえば、あたりまえなのですけど。でもね、れいか様が自発的に無気力になるというか、自分からもうヤダぜんぶやめちゃうという自暴自棄な展開になるのかと期待していたものだから、おじいさまのほうから「ぜんぶやめてみろ、見えなかったものが見えるようになるかもしれんぞ」とかメビウス様の声でアドバイスしてしまって、それをマにうけた孫娘れいか様が「おじいさま、御意にございます」みたいな展開になって、とりあえず全部やめてみることに、というのは意外だった。でも、れいか様は、考えることだけはやめなかった。

さてさて、考えあぐねた結果、れいか様が導き出した結論としては、いまは夢は見つからないけど、とにかく勉強はつづける、みたいな感じでした。なんのために勉強するのか、の問いに対する答えは、ズバリ、自分探しのため、です。じぶんの本当にやりたいことは何なのか、それがわかるために勉強するのだと。まあ、そんなかんじだったのでしょうね。もちろん勉強というのは、国語や数学や英語といった学校の教科のことだけではなくて、もっとたくさん、いろいろなことを含みます。たとえば他者と交流することも、ひとりで机にむかって考えているだけではわからないことを、じぶんが知らないことを自分とはちがう考えをもつ友人の話や行動をとおして学び、それを自分の成長へとつなげるためでしょうし。義務だからとか、将来やくにたつたたないの打算とかで勉強するのではなくて、そうではなくて、勉強をとおして成長していく自分自身がいつしかきっと自分の将来の夢を見させてくれるはずだからと、そう確信したからこそ、れいか様は勉強するのです。それに、れいか様は、いつどこでなにが役立つか分からないのが人生だということをわかっているようなので、好奇心をわすれずにイロイロと勉強したいようです。それが最後、星空さんたちに勉強することの意義を理解してもらうためのヒントをあたえる結果になったのでしょうね。