笑ったよ!バッドエナジーを発して、うなだれてる虫たちの姿に。それにしても虫のバッドエナジーでもピエーロ・カウンターはちゃんと動くのですね。なんつーか、それでイイのか、という素朴な疑問もあるのですが。いえいえ、一寸の虫にも五分の魂、なんて昔から言いますもんね。虫さんたちの絶望とて、バカにはできません。それに、これは伏線に使えそうです。そう、いずれピエーロ様は復活するのでしょうけれども、でも、復活したピエーロ様はなぜかイマイチ不完全な状態なんです。なぜか?ハイ、もうおわかりですね、そうです、バッドエナジーの中に不純物、というか、虫のバッドエナジー成分が含まれているからです。純度100%の人間バッドエナジーでなければならないところに、あろうことか虫のバッドエナジー成分が混ざってしまって、さあタイヘン。ピエーロ様はプリキュアとの戦いのさいちゅう、とつじょとして、むしょうに空を飛びたくなったり、花の蜜を吸いたくなったり、ウンコを転がしたくなったりと、そんな虫っぽい感情がひしひとわいてきて、戦闘に集中できなくなってしまうのです。それもこれも原因は、虫のバッドエナジー成分のせいでして。そんなこんなでピエーロ様はプリキュアさんたちにあっけなく倒されてしまう。そんなオチなんだ、きっと。うん。ですよね?成田先生?

と、まあ、そんなことは、さておき。今回のお話は、「うちでのコヅチ」というアイテムだけではあったけれど、一寸法師というおとぎ話ネタをからめてあって、良かったです。なんかスマイルプリキュアは、おとぎ話がテーマだとうたってるわりに、あまりおとぎ話がとりあげられていませんからね。やはり基本はおさえておかなければなりません。ここ大事なトコ。

体が小さくなることで、いつもと同じ場所でも違った世界に見えるんだよ。と、そんなことも描きたかったのかな今回は。まあ、リアルな虫たちの世界は、描かれていたようななまぬるい世界ではなくて、もっとこう、生きるか死ぬか、食べるか食べられるか、みたいな過酷な世界のような気もするのですが。まあ、そこらへんはスルーするとしても。虫たちと同じ視点になることで、虫嫌いの緑川さんが、多少なりとも、虫たちの存在に理解を示すようになる、という展開は、わりとよかったかもしれない。でも、もとの大きさに戻ったら、やっぱり虫嫌いだった、というのも自然な感覚ですかね。だって、頭でわかっていても、そう簡単にはなおりませんから、好き嫌いというモノは。とはいえ、成田先生的には、自分と違う立場を理解するには、まずは、とにかくその相手の立場と同列になってみないとダメなんだ、と、そんなことも伝えたかったのかもしれませんね。うん、わかります、わかります。そこらへんが成田先生っぽい、いい話なんですもんね。うむ。

それにしても、マジョリーナさんが、すこしマヌケで、かわいいおばあちゃん風に描かれているのは、なんともほほえましいです。