まず、この番組における「プリンセス」という記号は、つまるところ「夢」と同義で、その夢とはその人にとっての素敵な「夢」のことで、それはまだ完全には具体的にこうだとは断言できなくて漠然としていてボンヤリとしてはいるのだけれどもそれがなりたい自分、あこがれの将来像みたいなかんじなのかと。
そのことをふまえて話をつづけると…
夢とは、だれかから与えられて実現するものではなくて、自分で努力してかなえるものだ、と。
まあ、このテーマに関しては今回だけではなく1年をとおして番組内でしつこく伝えてきてると思いますので、今回、べつだん驚きもなかったのですがね。
まあ、主人公である、春野さんの、キュアフローラの、マトメ回というか、そういう意味で、おさらいの意味もこめて、そう、あるいは、もしかしてこのごにおよんでまだこの番組の主題を理解できていないテレビの前の幼女様もいらっしゃることも予想してか、あえて今回こういう話のもってきかたをしたのかもしれませんね。うん、きっとそうだ、そうだ、そうにちがいない。
まあ、賢明な視聴者諸氏には、なにをいまさら感アリアリなのですが、それはさておき。
これも時代なんですかね。
だって、どう見てもカナタ王子がヒロイン枠ですもん。(ぇ
プリンセスは、プリンセスが王子様に守られて夢をかなえるって感じじゃぜんぜんなくて、そうじゃなくって、反対で、王子様がプリンセスたちに守られつつも夢、すなわちホープキングダムの復活を夢みて、とうとう今回、念願を達成したという、いいはなしだった。(ぇ

しかし、そこで物語は終わらない。
ホープキングダムは復活し平和がおとずれたが、それもこれもディスピア様がホープキングダムから興味をなくしてくれたおかげで、けっしてプリキュアどもがディスピア様を正々堂々とブッ倒したとかそういうオチではなかったから。

うむ、とにかくディスピア様が、ホープキングダムはどうでもよくなって、興味がこちらの世界へと移っていったというのが、なにか新しい展開で、笑いを禁じえなかった。