前回のテニスにつづき、春野さんの、またしても経験のないことにチャレンジするという、お話。
こんどはドレス作りです。
洋裁です、ぶっちゃけハードル高いです。
でも、がんばる。
気合いだけはバッチリな春野さんなのでした。

春野さん、ドレス作りに夢中になるあまり、学校の勉強がおろそかになる。
そのことを海藤さんからとがめられ、そんなちょうしならドレス作りなんかやめちまえと叱責をくらう。
だが春野さんは思案したあげく、それならばと、ドレス作りも勉強もどっちもがんばるぞと心に誓う。
それから実際、春野さんは勉強もおろそかにせず、ドレス作りにもはげんだという。
たしかに、なにか明確な目標があると、それのためならばと、ほかの些事もキチンとこなせるってのはあるかもしれないと思った。
なんていうのかな、時間の使い方がうまくなるというか、だんどりがよくなるというか、とにかくダラダラやってるときとはちがって、いそがしいんだけど、なんとなく充実して仕事がこなせるみたいなのは経験あるなと。
あと、海藤さんの忠告も批判ではなく激励だと前向きに受け止めた春野さん、なかなか見込みのある娘さんだなと。

ドレス完成間近にちょっとしたハプニングがあって、パーティまでのドレス完成があやぶまれたとき、見るに見かねた天ノ川さんが春野さんに手伝いをもうしでるも、春野さんは断る。
天ノ川さんの気持ちはうれしいけれども、ドレスは自分のドレスは自分で自分ひとりのチカラで完成させてこそなんだと、春野さんは信念をつらぬこうとする。
天ノ川さんは春野さんが心配で心配でしかたなく、なにかしてあげたくてたまらないのだが、なにもできなくて、もどかしい。
いっぽうの海藤さんは、春野さんが自分でやる自分でできると言ってるのだから放っておけばいいと。
そんな海藤さんの態度に天ノ川さんは冷たい人だと憤る。
このふたりの春野さんへの対応の違いが、なかなか、なるほどだなと。
天ノ川さんはとにかく手伝えることがあれば、なんでもしてあげたい。
ところが海藤さんは、あたたかく見守ってあげることが大切だと。
どちらが正解というわけではないけど、友達の優しさも人それぞれでいろいろってことなんでしょうね。
ただ、海藤さんは年上なだけあって、少し大人な対応なのかも。
もちろん海藤さんも春野さんが助けを求めてきたら、チカラになることにやぶさかでないのでしょうけどね。

心配、心配、なんとかしてあげなきゃ、と気をもんでくれる友達。
だいじょうぶ、だいじょうぶ、と信じて待っててくれる友達というか先輩。
いろんな仲間がいて、支えてくれてるというのは素敵なことなのでしょう。