ドレスアップキーに導かれ、運命に導かれ、カナタ王子は幼き日、はからずも異世界へとたどりついた。そこで出会った、悲しげなひとりの幼女。大きな夢にあこがれ、けれどもその夢にうちひしがれてるかのよう、そんな哀れな幼女のもとへとドレスアップキーがカナタ王子をいざなったのだ。王子様は幼女に話しかける、そして夢のチカラの偉大さを説き、さらには君の夢は大切に育てたらかなうよと告げる。それから王子様は、これもなにかの運命だと直感したのだろう、大切なドレスアップキーを素性の知れないその幼女へ手渡す。その幼女こそが春野はるか、その人でした。心が折れそうになってたときに、風とともにふわっとあらわれ、夢を大切にとはげましてくれ、ささやかながらもお守りと称して贈り物をしてくれ、しかるのち、風とともに去っていった、まぼろしのような王子様。幼女はそれから数年後、運命の再会をはたす…

どうやら、こんかいは春野さんのメイン回だったようです。
春野さんは、カナタ王子との再会(テレビ電話越しだったが…)をとおして、なおいっそう夢へ向かって歩んでいきたいと心に決めたようです。

春野さんとて、いまの自分が、いまひとつなのは自覚してるのです。
そこまで、うぬぼれや屋さんではないのです、春野さんとて。

とはいえ、プリンセスになりたいとねがう気持ちはホンモノで、とにかく、がんばりたいと思っていました。

そんなおりのカナタ王子との、テレビ電話越しとはいえ、再会。
カナタ王子は春野さんのことをおぼえててくれて、そして、あのときも、いまも、かわらず、春野さんの夢を全肯定してくれたんだ。
こうなると、もうメロメロですよね、春野さん。
カナタ王子の、夢を信じて、夢を忘れないで、夢を育てて、そして夢をかなえて、と、たたみかけるように、夢を、夢を、とグイグイ背中を押してくれる、ここちよい感覚、そこから勇気がわいてくる。
だから周囲にとやかく言われて、ちょっとへこんだって、カナタ王子をおもいだせば気にならない、がんばれる、と、そんなかんじなんだろうな、春野さん。
ああ、青春。

あと、カナタ王子とて、たんに春野さんをおだてて、のせて、やる気にさせてるだけでないと思います。
春野さんは、ホープキングダムがまだ平時のときにもかかわらず、ドレスアップキーに選ばれた運命の女の子だから、まちがいないという確信があるのでしょう。
けだし、春野さんは荒削りなぶん、小さく無難にまとまったプリンセスではなくて、大きくて破天荒なプリンセスになるのでしょうね。

春野さんはカナタ王子からホープキングダムをも救ってくれとの夢をも託される。
自分の夢のためだけでなくカナタ王子の夢のためにも、けだかさをうしなわず、グランドプリンセスになるべく精進していきたい。
いまはまだつぼみだけど、いつかかならず大輪の花を咲かせてみせると、心に誓う春野さんでした。