誠司くんは、いつも遅くまで道場でひとりになるまで居残り練習なのだ。
そして、ころあいをみて、いおなちゃんがやって来るんだ、これもいつも。
ええ、そうです、氷川道場はいおなちゃんちなわけで、いおなちゃんが夜遅くに自分ちの道場に姿をあらわしたところで不自然ではないのよ。
誠司くんはいおなちゃんと通常の空手の稽古が終わったあと、いっしょに、もうひと汗かくのが日課になってたりする。
まあ、空手の練習とはいえ、夜遅くに美少女といっしょ、ふたりっきり、悪くないな。
いおなちゃんの汗が飛び散ってきたりして、なんかエロいかも。
いいな、いいな、誠司くん、爆発しろッ!!
空手の練習で大汗かいて、そのあと、いっしょにお風呂とかまではいかないでしょうが、とにかくリア充な誠司くんでした。ああ、うらやましい。

そしてさらに誠司くんのリア充っぷりが今回あきらかに。
女子手作り弁当が誠司くんのために用意される、というのが今回のストーリーらしいのだが…
こ…ここで、あ…ありのまま、今回、起こった事を話すぜ!
ヒメルダは愛乃さんに誠司くんへの応援弁当づくりを提案したのに、なぜかヒメルダが弁当をつくるはめに。
何を言ってるかわかんねーだろーが、俺も何がなんだかわかんねぇ。
わけがわからないまま、「ヒメルダの弁当物語」は続いてくのだった。
誠司くんはリア充だから、ヒメルダごときの弁当作ってやる発言に対しては、鼻で笑って「気持ちだけ受け取っておくよ…」みたいな受け答えをしてしまい、ヒメルダ激怒。
たしかに、お姫さま育ちのヒメルダは料理が苦手で、弁当だってまんぞくに作れるわけもなく、無理にヘタクソな弁当を作らせて恥をかかせるよりは、との誠司くんの配慮があったのかもしれない。
だがしかし、ときに軽率な優しさは、ひどく人を傷つけることもあるんだよ、誠司くん。
ってゆーか、ふつうは断らない、どんなにヘタクソでも女子の手作り弁当はうれしいし、ありがたいから。でも誠司くんはリア充だから、平気で断るわけよ、「だが断る」とな。罰当たりめが
ここでプライドだけはひといちばい高いヒメルダは意地になる。
どうしても誠司に手作り弁当を食わせ、おいしいと言わせねばと、ヒメルダ、やる気まんまん、やる気だけは。
しかし、やる気だけでウマクいったら苦労しません世の中は。
それから、ありのまま、そのあと起こった事を話すぜ!
ヒメルダは卵焼きを失敗しつづけてました、そしたら、なぜかヒメルダがお使いに行くはめに。
何を言ってるかわかんねーだろーが、俺も何がなんだかわかんねぇ。
とにかく、物語は続く。

誠司くんが空手をはじめたキッカケ、それは愛乃さん。
でも愛乃さんを守りたいとか、そういう理由ではないのです。
愛乃さんの頑張りに触発され、誠司くんも何かに頑張らねばと、そう考えるようになったそうで。
さてそれでは何に頑張ろうかと思案してたところ、そういえば気になる女の子が空手道場にいたな、ということで誠司くんは空手をはじめることにしました。
誠司くんが気になってた女の子は、ほかでもない、いおなちゃん、その人なのでした。
いおなちゃんが空手道場の娘だと知ると、誠司くんはがぜん空手の練習にチカラが入る。
頑張って、頑張って、強くなって、いおなちゃんの気を引きたい、そんなけなげな誠司くんなのでした。
そのかいあって今や誠司くんは氷川道場屈指の実力者に。
そして今回の空手大会で、とうとう優勝をはたした誠司くん。

なんかこう、誠司くんの眼中にヒメルダはないとみた。
誠司くんは、昔は愛乃さんのことが好きだった感じがするのだけれど。
いまは、いおなちゃんのことが100万倍好きなのかなと。
誠司くん、愛乃さんの頑張る姿にあこがれて空手をはじめた。
でも今は、同じ空手道に精進し、切磋琢磨できる、いおなちゃんにこそ魅力を感じてるはずだ。
そして、いおなちゃんも同じ理由から、誠司くんにひかれてるとみていいのでは。
誠司くんは今回、 大会で優勝して、ますますいおなちゃんの気を引くことができたはず。
ふたりがくっつくのも、もう時間の問題か。

まあ今回は、おもいがけずヒメルダのメイン回っぽかったけど、イマイチお弁当は脇役だったということかな(ぇー