かつて自身がプリキュアに助けられた経験から、プリキュアにあこがれるようになり、自分もプリキュアになって世界を救えるヒーローになりたいと強く願うようになったという増子さん。なので、いま「プリキュアウィークリー」という番組でメインキャスターをつとめてるのも、あくまで仮の姿ということで。いつかは自分がプリキュアになって活躍したい、伝える側から伝えられる側に、というのが増子さんのいつわらざる気持ちなのでした。

おそらく「プリキュアウィークリー」という番組で地道にプリキュアの取材を続けていけば、そのうちいつか自分がプリキュアになれるチャンスが、みたいな期待がどこかにあって、それが増子さんの仕事の励みだったのかと。そして今回、とうとうプリキュアになれそうなチャンスにめぐりあうのですが、いかんせん、神さまからもらった愛の結晶は光らず、したがってプリチェンミラーもあらわれず、増子さんは念願のプリキュアにはなれなかったという残念な結果に。

プリキュアになれなくて、自分には世界を救えないと、黄昏に公園のブランコでひとり落ちこむ増子さんなのですが。しかし、プリキュアになって戦うだけが戦いではない。増子さんがプリキュアになれなかったのは、すでに増子さんには増子さんの戦いというか、役割があるわけで。今回またまたプリキュアに助けられて自分自身のふがいなさに意気消沈する増子さんだったのですが、直後にあらわれた子供たちの増子さんに対する好意的な反応をキッカケに、増子さんは自信をとりもどし、自分のなすべきこと、自分の役割に気付いてくれたようだった。

増子さんの役割、それはプリキュアウィークリーで、みんなにプリキュアの活躍を伝えること。そして、みんながプリキュアを応援してくれれば、プリキュアもがんばれる。それが、ひいては世界を救うことにつながるわけでして。増子さんも世界を救う重要な役割の一部をになってるということでした。

世の中、なんでもそうなのですが、ついつい目立つ人たちだけが注目されてしまうのですが。その人たちを後方で支援してる人たちがかならずいるものです。というか、そういう後方支援の人々が地味だけど確実にふんばってくれてるからこそ目立つ人たちも安心して活躍できると。それで世の中は廻っていくというか、世の中はそういう仕組みになってるような気がするんだ。増子さんはプリキュアの夢は叶えられなかったのですが、増子さんにはすでに「プリキュアウィークリー」という居場所があり、そこからプリキュアを支えている。

自分の夢を叶えたいという向上心も素敵なのですが。それだけではなく、分をわきまえて自分のできることをしっかりとこなしていく、それも人として生きていくうえで大切な心掛けのひとつなのでしょう。