日々、強くなる、それがプリキュア。
強くなるというのは単純に戦闘面だけではないらしい。
ずるがしこくなるというのも、強くなるということで。
せっかくベールさんは岡田に化けて、プリキュアさんたちをだしぬこうとしたのに。ぎゃくにプリキュアさんたちに利用されてしまったという残念なベールさんでしたとさ。

してやったりのプリキュアさんたちでしたが。
ところがどっこい、ミラクルドラゴングレイブは抜けない。
この天の逆鉾みたいにぶっささったやつは、そう、伝説の勇者にしか抜けない、なんて設定はよく聞くので。とうぜんプリキュアさんたちならカンタンに抜いてしまうであろうと予想していたのですが。
どういうわけか、抜けない、抜けない、あー、どーした、こーした。
おもうに、おそらくプリキュアさんたちの黒い心が邪魔したのかと。
そうです、プリキュアさんたちのベールさんをたばかった薄汚い心にミラクルドラゴングレイブは拒絶反応を示したんだ。
だから、もっとこう正々堂々とミラクルドラゴングレイブを取りに来ていれば、あっさり抜けたんじゃないのかな〜と。
もちろんベールさんがさきにプリキュアさんたちをはめようとしていたのは悪いですが、それでも、プリキュアさんたちはだまされたフリをしてベールさんを出し抜こうとした、その汚いやり口にミラクルドラゴングレイブは嫌悪感をしめしプリキュアさんたちを拒絶したんだろう。たぶんな。

ではなぜレジーナ様はあっけなくミラクルドラゴングレイブを引きぬくことができたのか。
それは、もう、いちずに父親を、キングジコチューを大切におもう純粋な心に、ミラクルドラゴングレイブは反応したんだと思う。
たぶんミラクルドラゴングレイブにはジャネジーは関係なく、ただただ守りたいという純粋な心があれば受け入れてくれる。たとえそれがどんなに自己中であろうとも。というか本当に守りたいという気持ちになると、人は周囲が見えなくなって自己中になるんだからしかたない、と、そうミラクルドラゴングレイブは人間の本質を理解してるフシもあるな。うむ。