レジーナ様は、父であるキングジコチューを慕う気持ち、相田さんとの友情を大切にしたいという気持ち、その両方の気持ちのはざまで葛藤する。キングジコチューとプリキュアは敵どうし。そしてレジーナ様は実父であるキングジコチューから折檻されたあげく勘当された。この状況ならレジーナ様が迷わずプリキュアの味方になるのが自然なのだろうけれど。そうもいかないのはレジーナ様が極度のファザコンだからなのか。はたまた親子の絆とは理屈どおりにはいかないということなのだろうか。それぞれの家庭にはそれぞれの事情があるということなのか。家族って難しい。

いまのレジーナ様はフレッシュプリキュアのイース様の状況に似ている。フレッシュプリキュアでイース様は総統メビウスから死亡宣告されるのだけれど、間一髪アカルンの導きによって死をまぬがれた。その後イース様は桃園家にあたたかくむかえられ、ひとの愛情とささやかな幸せが身に染みる。とはいえイース様は総統メビウスへの思慕の念を完全には断ち切れないでいた。イース様はキュアパッションになって他のプリキュアたちとともに総統メビウス率いる管理国家ラビリンスに戦いをいどむのだけれども、最後まで総統メビウスの改心を願っていた。ところが総統メビウスが、じつは人間ではなかったという衝撃的なオチが用意されていたのでした。ひるがえってキングジコチューは人間なのだろうか、レジーナ様は本当にキングジコチューの娘なのだろうか、という疑問があります。今回レジーナ様自身はキングジコチューを実父だとは認識しているものの、過去の思い出が欠損しているそうなので、なにやらあやしいです。なんとなくだけどキングジコチューはレジーナ様の願いが具現化した存在のような気もするんだ。父親がいなかったレジーナ様が「パパが欲しい!」と願ったために生まれたのがキングジコチューで、みたいな。まあ何も根拠はありませんがね。

レジーナ様は相田家にあたたかくむかえられる。相田さんたちと小旅行に出かけて楽しむ。いろいろ心配はあったけど、とりあえずこっちの世界でよろしくやっていくことになったレジーナ様。つかのまの幸福を感じるレジーナ様なんだけど、なぜだかそのつど胸が痛むのだという。ずっと自己中に生きてきた者にとって、他者をおもいやる気持ち、すなわち愛は異物で、拒絶反応を起こしてしまうのだとレジーナ様はキングジュコチューの幻にさとされる。くさいめしを喰らってきた人間がとつじょとしてゴチソウにあずかると腹を壊すというような感覚でしょうか。まことしやかに語られたのだけれど、それが本当かどうかは分からないけれども、パパの強引な説得になんとなく納得したレジーナ様はジャネジーによって悪堕ちしてしまったよ。

ラブリーフォースアローでレジーナ様を浄化しようと試みるも、キュアハートが躊躇して不発に終わる。おそらくキュアハートは強制的にレジーナ様を浄化するのがイヤだったのかと。強制的に浄化してレジーナ様をもとにもどしても、それでは今までつちかってきた友情とは何だったのか、嘘だったのだろうか、ただの友情ゴッコだったのかと、そう考えるとキュアハートは急にいたたまれなくなったとか、そんな理由かと。道具を使わないで、どうか自然に、レジーナ様の真心でもとに戻って欲しかったんじゃないのかと。でも現実はそんなに甘いものではなくて、レジーナ様はプリキュアたちにトドメの一発をおみまいしようとする。絶体絶命のピンチ。そのときキュピラッパーの掛け声とともに新玩具がデカデカと画面にあらわれ、すかさず赤い閃光が走った。キュアエース降臨。次回につづく。刮目して待て。