プリキュアでカウンセリングを呼びかけるべき(アゴラ)

幼児性的犯罪者になりそうな人に犯罪予防的な意味でカウンセリングを呼びかけるにはどうしたらよいか。

まず国民全員にカウンセリングを受けてもらうという方法があります。
たしかに国民全員の中には全ての幼児性的犯罪者になりそうな人はいるのだから、国民全員にカウンセリングを受けてもらえば必ず全ての幼児性的犯罪者になりそうな人にカウンセリングを受けてもらえますので、目的は達成できます。
しかし現実的ではありません。

宝くじで1等を当てるために全ての宝くじを買い占めれば、もちろん1等どころかすべての当たりくじを独占できますが同時にすべてのハズレをも引き受けなければなりません。
これは現実的ではありませんよね。

そこで対象をしぼるということをします。

たとえば、

タバコを吸う人⇒肺がんになりやすい人

という医学的な研究成果を根拠に、愛煙家のみなさんにだけ肺がん検診をよびかけるのです。
もちろんタバコを吸わない人のなかにも遺伝とかが原因で肺がんになりやすいタイプの人はいるかもしれませんが、そこは目をつぶってもタバコを吸う人に限って重点的に肺がん検診をよびかけるのは効率的なのではないでしょうか。(もちろん肺がんが気になる方は自主的に健康診断を受診してもらっても、いっこうにかまいませんから。というか受診してください!)

ここからが本題です。それでは、

幼児性的犯罪者予備軍⇒プリキュア愛好家

であった場合はどうか。(これが現実として正しいか正しくないかの判断は置いといて、というか正しくないと判断してしまうとそこで話が終わってしまうので、正しいと仮定して話を続けます。)
これを根拠に、プリキュア愛好家に幼児性的犯罪の予防的なカウンセリングを呼びかけるのは適切であるかいなか。

ちなみに、

プリキュア愛好家⇒幼児性的犯罪者予備軍

ではないとします。

さて、

幼児性的犯罪者予備軍⇒プリキュア愛好家

というのは、

∀x∈{幼児性的犯罪者予備軍};x∈{プリキュア愛好家}

すなわち

{幼児性的犯罪者予備軍}⊂{プリキュア愛好家}

ということですから、幼児性的犯罪者予備軍の人はプリキュア愛好家の人たちの中にしかいない、ということです。

問題になるのは、はたしてプリキュア愛好家の中にどの程度の割合で幼児性的犯罪者予備軍が存在するのかということです。
つまり

(幼児性的犯罪者予備軍の数)/(プリキュア愛好家の数)

を検証する必要があるのではないかということです。

長いのでRを

R = (幼児性的犯罪者予備軍の数)/(プリキュア愛好家の数)

とおきます。
R=1 ではないことは

プリキュア愛好家⇒幼児性的犯罪者予備軍

から明らかです。またR=0の場合は議論しても無意味なので、
けっきょく、Rは

0<R<1

となります。
Rの値が1に近ければ近いほど、プリキュアでカウンセリングを呼びかける意義は大きいのですが、Rの値のじっさいのところは分かりません。これでは心もとないです。
そこでRの値よりも1に近い、つまり R<Q<1 となるQが欲しくなります。
それには、ほかの必要条件を追加すればよいのです。
手順としては、なにか

幼児性的犯罪者予備軍⇒何かほかの性質の人

というのを示してあげます。(ただし、{プリキュア愛好家}⊂{何かほかの性質の人} となる場合は追加した意味がありません。また、{何かほかの性質の人}⊂{プリキュア愛好家}のときは集合{プリキュア愛好家}を考慮する必要がなくなります。)
すると

{幼児性的犯罪者予備軍}⊂{何かほかの性質の人}

なのだから

{幼児性的犯罪者予備軍}⊂{プリキュア愛好家}

というのと合わせて

{幼児性的犯罪者予備軍}⊂{プリキュア愛好家}∩{何かほかの性質の人}

となります。
理想的には、同時に

{幼児性的犯罪者予備軍}⊃{プリキュア愛好家}∩{何かほかの性質の人}

が成立することです。(十分条件が成立するということ)

一般的に、

(({プリキュア愛好家}∩{何かほかの性質の人})の数)<(プリキュア愛好家の数)

なのだから、Qを

Q = (幼児性的犯罪者予備軍の数)/(({プリキュア愛好家}∩{何かほかの性質の人})の数)

とおけば

R<Q (Q<1 または Q=1)

です。
結論として、プリキュア単独でカウンセリングを呼びかけるよりも、プリキュア愛好と何かほかの性質とを同時にあわせもつ人たちに呼びかけるほうが、より高い蓋然性で幼児性的犯罪者予備軍の人たちにカウンセリングを受けてもらえそうです。