プリキュアでカウンセリングを呼びかけるべき(アゴラ)

「幼児性的犯罪を犯す人はプリキュアを観る人」

と著者さんは主張しています。
今ここでは「幼児性的犯罪を犯す人はプリキュアを観る人」というのが正しいのか正しくないのかの議論はしません。
とりあえず正しいと仮定して、話を2つします。

1つめ。
「幼児性的犯罪を犯す人はプリキュアを観る人」という主張は同時に、その対偶の「プリキュアを観ない人は幼児性的犯罪を犯さない人」だとも主張していることになります。
つまり、プリキュアを観る人たちの中にしか幼児性的犯罪を犯す人は存在しないということを述べているのです。
なのに著者さんは

>>プリキュアがその様に訴えかければ、同様に少女が出てくるアニメやマンガで、そのような呼びかけが一般化するのでは。

などと、プリキュアに無関心な人たちの中にも、同様に少女が出てくるアニメやマンガで幼児性的犯罪を犯す人が存在することを暗に認めてしまっている様子なのです。すなわち、矛盾した内容が読み取れるということです。
なぜなら、幼児性的犯罪を犯す人はプリキュアを観る人だと主張しているのだから、もしもプリキュアと同様に少女が出てくるアニメやマンガで幼児性的犯罪を犯す人が存在するのであれば当然その「同様に少女が出てくるアニメやマンガを観る人」は同時に「プリキュアを観る人」でなければなりませんので、あえて「同様に少女が出てくるアニメやマンガで、そのような呼びかけが一般化」される必要はなくて、プリキュアでカウンセリングを呼びかけていれば十分なわけですから。
それなのに、著者さんがプリキュアと同様に少女が出てくるアニメやマンガで呼びかけの広がりを期待しているということは、ようするに、プリキュアに無関心な人たちの中にもプリキュアと同様に少女が出てくるアニメやマンガで幼児性的犯罪を犯す人が存在するであろうと著者さんが思っている証左になるのではないでしょうか。

2つめ。
プリキュアを観る人たちの中にしか幼児性的犯罪を犯す人は存在しないとして、ではプリキュアを観る人の中でどの程度の割合が幼児性的犯罪を犯す人なのでしょうか。もしプリキュアを観る人の中で幼児性的犯罪を犯す人の割合が低い場合には、はたしてプリキュアを観る人全員にカウンセリングを受けさせるのは効果的なのだろうかという疑問がわきます。もし、プリキュアを観る人の大部分が幼児性的犯罪を犯す人である可能性が高いのであれば、プリキュアを観る人全員にカウンセリングを受けさせるのは効率的だし効果的だといえるでしょう。しかし、そうなると著者さんが強く否定するところの「プリキュアを観る人は幼児性的犯罪を犯す」という「十分条件」に近くなってしまう。なので、著者さんは『「プリキュアを観る人の大部分が幼児性的犯罪を犯す人」とはいえない』と主張するしかないのだから、「プリキュアを観る人という条件だけでカウンセリングを呼びかけてもあまり意味がないのでは!」という結論にたっしてくれてもよさそうなものなのですが。どうなのでしょう。