プリキュアでカウンセリングを呼びかけるべき(アゴラ)

まず、タイトルの

>>プリキュアでカウンセリングを呼びかけるべき

ですが、これは児童ポルノ法で創作物の規制をさせないための根拠となりえる統計資料をつくるのが目的だそうです。
では、なぜアンケートではなくてカウンセリングなのかといえば、

>>その内容がどうしても「性的」なことにならざるを得ないためです。

がその理由。
そして、なぜプリキュアなのかといえば

>>■プリキュアははもの凄い影響力

だからだそうで。その根拠として、

>>橋下市長の7歳になる娘さんが、橋下市長の携帯をハッキングして(苦笑)Twitterで「スイートスマイルプリキュア」とツイートしたことによって大騒ぎに

を挙げている。
そして、

>>プリキュアは事実上フラッグシップと呼べますから、プリキュアがその様に訴えかければ、同様に少女が出てくるアニメやマンガで、そのような呼びかけが一般化するのでは。

と、プリキュアをキッカケにカウンセリングの輪が広がっていくはずだと主張しています。

ここまでをまとめると、著者は
「プリキュアにはものすごい影響力があるのだから、まずプリキュアからはじめるのがよい。そうすれば他のアニメ・マンガでも動きがでてくるはずだ。したがってプリキュアでカウンセリングを呼びかけるのが児童ポルノ法で創作物の規制をさせないための根拠となりえる統計資料をつくるのにもってこいだ」
と主張している。

とりあえず、著者の伝えたいことは理解できる。


ところで、

>>「プリキュアを観る人は幼児性的犯罪を犯す」というのであれば「十分条件」であって「十分条件」とは誰も言ってません。

ということなので、必要条件と十分条件とは逆の関係ですから、
必要条件は「幼児性的犯罪を犯す人はプリキュアを観る」になります。
しかし、これには驚くべき補足がありまして、

>>私はプリキュアは「幼児性的犯罪の必要条件」と言ってよい(比喩)と思っています。

などと書いてある。
つまり『プリキュアは「幼児性的犯罪の必要条件」』と著者が勝手に思っているだけで客観的にそうであるかないかの検証はしてないということです。だからこそ、ご丁寧に「(比喩)」などと断っているのです。論理的な話だとおもっていたら、偏見をまじえた例え話(比喩)だったというオチでした。

じっさい、

>>「幼児に性的魅力を感じる人」は、ほぼプリキュアに釣られてしまうでしょう。ということを言ってるに過ぎません。

と、『「幼児に性的魅力を感じる人」は、プリキュアに釣られてしまう』といった明確な表現ではなくて、『「幼児に性的魅力を感じる人」は、ほぼプリキュアに釣られてしまうでしょう』と「ほぼ〜でしょう」という曖昧な表現になっている点からも厳密な「必要条件」ではなくて「(比喩)」だということがうかがえます。たしかに「(比喩)」なら厳密な客観性は問われませんから、お話をあやふやにするにはもってこいです。

そして、肝心なところがあやふやなまま、お話は続きます。

>>「必要条件(比喩)」というのはプリキュアが好きな人には抵抗があるでしょうが、「児童ポルノ法改正案」に反対するならば認めた方が良いと思います。

これは意味不明です。そもそも「(比喩)」なのだから認めるも認めないもないと思います。他人が比喩として何をどう表現しようが基本的に自由だと思うから。だってそうでしょ?たとえば気の小さい人が謙遜して「私の心臓はノミの心臓ですから…」と言ったとして、それが比喩表現であるかぎり、その人の心臓が実際に生物学的にノミの心臓でなくてもまったく問題がないように。というかそもそもノミに心臓はないらしいのですが、それでも全く問題ないですよね、比喩表現であるならば。認めるも認めないもないと思われます。

そしてその直後、なんの脈絡もなく、

>>更に、私が主張するように、プリキュアで「大きいお友達はカウンセリングを受けてね!」って呼びかけるべきでしょう。

と、プリキュアでカウンセリングを呼びかけるべきだと主張している。これはどういうことなのだろう?

著者は「プリキュアを観る人は幼児性的犯罪を犯す」とは全く主張していなくて、さらには「プリキュア」という単語は「幼児性的犯罪の比喩」として使用しているにすぎないのだと主張しているのだから、畢竟、著者は「プリキュア」と「幼児性的犯罪」との関係性はものすごく曖昧だということを述べてしまっている。なのに、さもプリキュアと幼児性的犯罪とは密接な関係があるかのようにムリヤリに導いているのですよ。

たとえどんなにプリキュアにものすごい影響力があったとしても、プリキュアと幼児性的犯罪の関連性が明らかでなければ、プリキュアでカウンセリングを呼びかけても著者が意図するところのカウンセリングの輪は広がらないだろうし、したがって児童ポルノ法で創作物の規制をさせないための根拠となりえる統計資料をつくることも困難なのではないでしょうか。