どうやらメルヘンランドでは、『はじまりのシンデレラ』だけではなくて、『はじまりのピーターパン』、『はじまりの桃太郎』、などなど、『はじまりのナントカ物語』といった、はじまりシリーズ全集を、物語のソース本というか原本を、すべて管理しているようです。今回はそのうちの『はじまりのシンデレラ』という、世界中のシンデレラ本とつながっていて、すべてのシンデレラ物語の原作となる本が、どういうわけか流出してしまいました。さあ、タイヘン。悪意をもった何者かに『はじまりのシンデレラ』のストーリーが改変されてしまったら、それこそ世界中のシンデレラのお話が改変されてしまいます。

うむ。第39話にして、ようやく、はじめてマトモに、おとぎ話がメインテーマになっていました。スマイルプリキュアはおとぎ話がテーマだとうたっていたのだから、むしろ毎回こういう展開、つまり、なにがしかの物語の中に入っていって、その物語を守る、みたいな展開にしていくべきだったような気もするのですが。いまさらそんなコトいっても遅いですよね。

ところで『はじまりのシンデレラ』という本の内容は守られたのでしょうか。たしかにバッドエンド王国の連中からは守られたのですが。プリキュアさんたちのせいでチョッピリ改変されてしまいました。したがって世界中のシンデレラのお話にプリキュア臭がくわえられてしまうことになりました。もちろんプリキュアさんたちには、とくにキュアハッピーさんにはぜんぜん悪意はありませんでした。でも改変されてしまいました。これはバッドエンド…なのでしょうか?

いいえ、スマイルプリキュアの中でのバッドエンドの定義とは、怠惰エンドのことですから。たとえば王子様が「もう、かったるいからガラスの靴の所有者さがすのやーめた」とか考えはじめる、そんな展開になっていたのならバッドエンドですが。そうではありませんでした。ただ『はじまりのシンデレラ』にプリキュア的な味付けが少々なされただけです。だからバッドエンドではない、ですよね。

かりにバッドエンド王国の連中の誰かと王子様が結婚するという展開になっていたとしても、それはそれでバッドエンドではないような気もします。王子様が「結婚なんてメンドクセー」とか、そんな怠けた考えをもつようになったとしたら、それはバッドエンドなのでしょうけど。そうではなくて、たとえアカオーニ姫であろうと、なんであろうと、結婚して、一国の王子としての役目をはたそうと決意しているかぎりは、ハッピーエンドなのです。たぶん。

どうにも、こうにも、バッドエンド王国の連中の行動がダメでした。どうして王子様を怠惰な方向にもっていこうとしなかったのだろうか、という素朴な疑問がわいた。ええ、今回のお話は、単独のお話としては良かったです。みんなのおかげでハッピーエンドになれた、みたいなマトメでしたし。プリキュアっぽかったです。でも、この手のお話は、シリーズの前半から中盤あたりにもってくるべきだったのかもしれません。どうなんでしょうか、スマイルプリキュアももう残すところあと10話あるかないかのところまで来ているのですから、そろそろ単独のお話といえども1年を通じたテーマに沿った展開が必要になってくる時期のはず。スマイルプリキュアでは、ハッピーエンド=ほんらんあるべきストーリー展開、バッドエンド=怠惰な終わりをむかえる展開、みたいな方向性がしめされてきていたはずですから、今回もその方向に沿ってバッドエンド王国の連中が動く展開だったら、納得できたと思うのです。ちょっと残念でした。