好きという気持ちは素直に伝えたいものです。若いうちは、とくにそう。逆に、あんまり年取ってから異性に対して好きだの愛してるだのというのはちょっと自重したほうが良いかもしれませんね。いろいろとトラブルになりそうですから…

こんかいはウルフルンさんが結果的に日野さんの背中を押してくれました。ああ、もし、あそこでウルフルンさんが恋人たちにムカつかないでバッドエンド空間をつくりだしてなかったら、とおもうと、まったく。ハイパーアカンベェとの戦いの中で、自分自身の中の葛藤する気持ちとも戦っていたキュアサニーこと日野あかねさん。さいごまで自分の本当の気持ちはよく分からないままだったけれど、とにかく、このままではいけない、と。空港に急ぐのでした。

出会いがあり、別れがある。それが人生というモノです。とはいえ、今回の日野さんとブライアンの場合は、それほど深刻なモノではなかったような気がしますね。あっという間の3週間だったとはいえ、いっしょに浜辺を走ったりもしてましたし。おたがいの気持ちは自然と伝わっていたような気がします。ただ口にしないとダメなときもあるってことで。言わなくても、わかるだろ、わかるでしょ、というのは相手に対する甘えですからね、受動的な態度です。3週間の日本滞在を終えたブライアンが七色ヶ丘中学校を去るとき、日野さんがブライアンを見送らなかったのも、あまり感心しませんが、ブライアンもブライアンで空港で日野さんが来るのを待っていたというのもイマイチな対応だった気がします。ここはひとつ、ブライアンも男のコなのですから、女のコからのアプローチを待ってるのではなくて自分から会いにいって気持ちを伝えるべきだったような気もします。まあ、もしかしたらブライアンも悩んでいたのかもしれませんが、ブライアンの心理描写がなかったので、ほんとうのところは分からないままなのですけどね。

けっきょく、ちょくせつ会って話したからといって、かならずしもどうにかなるってものでもないのですけどね。でも、なにもしないで終わらせたら、きっと後悔したでしょうし。恋愛感情をダイレクトに告白するとかしないとかはともかく、とにかくそのときの素直で正直な気持ちをそのまま口にするのが良いのでしょうね。ここイチバンでは、日野さんもシャイで、ブライアンもシャイで、最後の最後の空港でのやりとも、なんとなくいまひとつな印象だったのですが。それでも良かったです。この空港でのやりとりがあったので、おそらく2人の関係は今後も続いていくような気もしますね。ブライアンから手紙が来るとか。そんな感じで。

一期一会、そんな言葉がありますが。ホントそうだとおもいますね。なので、気になる人に対しては、なにもしないで後悔するよりも、行動して後悔したほうが絶対に良いとおもいます。日野さんの場合も、かりにブライアンと手紙のやりとりなどが始まったとしても、いずれ途切れてしまうかもしれません。ずっと続いて発展していくかもしれないし、続かないでそれっきりかもしれない。どうなるか先のことは分からない。たとえ続かなかったとしても、それまでしてきたことがムダだったとはいえないでしょう。終わりは終わりでも、なにもしないで終わったのと、やるだけのことはやって終わったのとでは、ぜんぜん意味がちがうのだから。後味悪く終わるのと、あるていど納得して終わるのと、では、これからの心の持ちようが違うのだから。