就職難、失業、大規模自然災害、環境汚染、隣国との関係悪化、などなど。いまの日本国内は暗い話題が多いです。日本国民は、夢の実現が困難になってるだけではなく、フツーの生活ですら維持できるのだろうかと不安なのです。大学を出ても就職できない、大企業にいてもリストラにあう、いつ大地震がやってくるのか分からないし対策のたてようがない、放射能が怖い、中国や韓国とゴタゴタしている、などなど。そんな過酷な現実をつきつけられたら、そりゃイヤになってきます。努力して良くしていこうという気も薄れていきます。がんばったってムダなような気がしてきます。ナマケ玉のなかに入りたくもなります。

スマイルプリキュア!という番組は世相を反映しています。主人公は修身の教科書に出てくるような完璧な人間ではありません。第32話であれだけ熱弁をふるわれた星空さんですが、けっしてナマケを否定していません。いや、むしろ積極的にナマケています。夏休みの宿題をやってなかったのが、まさにそれでした。とはいえ最後の1日でなんとかやりとげようと努力はしました。しかし宿題は終わりませんでした。でも最終的には、なんとかなりました。先生に怒られることと補習を受けることとで、夏休みの宿題の不履行は決済できました。ようするにチャラになったンですよ、夏休みの宿題は。懸案はいちおう解決されたのです。つまり星空さんたちは不器用ながらも1歩前に進めたのですよ。成長したのですよ、夏休みの宿題をやり残してもなんとかなるということを身をもって学習したのですから。TV放送では省略されてましたが、補習が終わったあとのあの4人はすがすがしい笑顔だったことでしょう。

スマイルプリキュア!は、いかにナマケて、それでいて成長していけるか、がテーマのような気がします。ふだんはユルユルの日常生活で、よく失敗もするのだけれども、それが成長の糧になっているという。なにげない日常のなかにこそ彼女らを成長に導く要素が転がっているのだ。だからスマイルプリキュア!は日常回が多いのでしょう。そしてこれからも日常回はつづいていくのです、きっと。