ロイヤルクロック。とうとつに登場しました。こういう展開はめずらしいです。フレッシュにしろ、ハートキャッチにしろ、スイートにしろ、かつてのプリキュアさんたちは、いわゆる「箱」を手に入れるために、それなりの努力をしました。フレッシュではクローバーボックスを手に入れるためスイーツ王国に行って、よくわからない敵と戦いました。ハートキャッチではハートキャッチミラージュのためにプリキュアパレスで試練を受けました。スイートではヒーリングチェストを、魔響の森での戦いと試練がありました。このように、欲しいモノ、必要なモノは、自分たちの手で、というのが、前シリーズまでの、「箱」ゲットのお約束でした。しかし今回、スマイルプリキュア!では、デコル16個集まったら、女王様が復活しないで、かわりに手品のように「箱」があらわれました。

スマイルプリキュア!ではプリキュアさんたちは基本的に自分たちのチカラや努力で何かを手に入れようとはしていない感じがします。フレッシュでやっていたような、戦闘能力アップのための特訓をやろうともしていないし。デコル集めにしても、たしかにアカンベェを倒すために努力というか悪戦苦闘するのですが、でもそれは敵さんが勝手にアカンベェを召喚して攻撃してくるからで、しかたなくやっつけてるわけです。しかたなくアカンベェを倒したら、そのオマケとしてデコルをゲット、みたいな感覚です。けっして、敵を挑発してアカンベェを召喚させて、それを倒して積極的にデコルをとりにいこうとはしていないのですよね。

スマイルプリキュアさんたちは、敵の基地を探そうとか、そういう動きをしたこともない。せっかく、ふしぎ図書館には、どこでもドア機能がついてるのだから、ダメもとで「敵さんの基地」をイメージして本棚をガチャっガチャっガチャってヤってみたらいいのに、やらない。世界旅行とか、遊びのためにはワープ機能を存分に活用しても、本来の目的のためには使おうとはしない、というか頭がまわらない。メルヘンランドの危機は認識しつつも、ひたすら時間を浪費し、いざピンチが訪れたら、その場しのぎ的に解決しようとする。とにかく受け身、受け身で、それでも最後はなんとかなってしまうという、これこそがスマイルプリキュア!の世界観なのだ。